◆12月15日(金)は都合により終日休業します。

【不貞】弁護士から不貞慰謝料請求の内容証明が届いたが、交渉した結果、10万円で和解した事例。

この方は、一時期風俗店に勤務しており、その仕事で、男性と性的関係を持ちました。
その後、男性から好意を寄せられ、何度か店外で会ったそうです。
ある日、男性の妻が依頼した弁護士から内容証明が届き、不貞行為を理由に慰謝料を請求するということでした。

風俗店における関係であっても、不貞であることに変わりはないとされていますので、慰謝料を支払わなければならない可能性があります。特に、本件では、店外でも会っていたことから、慰謝料請求が認められてもおかしくない事例でした。
しかしながら、ご相談者の方は、あくまで仕事として関係を持っていたに過ぎず、しかも、男性のストーカーに似た行為から恐怖も感じており、男性を避けるために、風俗店を辞めなければならないという損害まで発生していました。到底、通常の不貞行為と同じような金額を支払うことには納得ができません。
法的にも、風俗店における関係には故意過失がないとして、損害賠償が認められない場合もあり、認められても、少額にとどまる可能性がありました。
そこで、このような事実関係と法律上の主張をして交渉した結果、10万円でスピード和解を成立させることができました。

本件では、相手方の弁護士が、最初から、法律的には、それほど高額な慰謝料を取ることはできないと考えていた可能性があります。このような場合、こちらも弁護士を付けて交渉することが最も効果的です。なぜなら、相手方は、無知な素人であれば、高額な慰謝料の支払いに応じる可能性があると考えている場合があるからです。こちらが弁護士を付けることによって、法的に認められる金額以上の額は支払わないという毅然とした態度を示すことができ、相手方弁護士を諦めさせることが可能となります。

また、本件では、相手の法律的な弱点を指摘して交渉した結果、1か月以内に合意書を取り交わすことができ、たった10万円でスピード解決となりました。弁護士相手の交渉では、法律的な理論を徹底的に述べることも効果的です。「訴訟になった場合、こちらがどのような反論するか」を伝達することによって、内容によっては、相手に不利だと思わせることができ、訴訟を断念させることが可能となるからです。
当事務所では、同種の事件を相当数経験し、日常的に多数の裁判例を研究することによって、もっとも効果的な反論をする準備を整えています。不貞慰謝料請求をされた方は、ぜひ一度お問い合わせください。